更に、益々こんな感じ。


by 43km
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「与勇輝 人形芸術の世界」

風邪も良くなり、(10日間も続いたので、軽い肺炎だが)
昨日は、久々に街へ遊びに行き大丸・札幌で現在開催の
「与勇輝 人形芸術の世界」を見てきた。
作家のことも知らず、人形の形態も全く知らぬまま見に行ったのだが
これがなかなか、風情があってよいのです。

和紙に木綿や絹糸(定かではないが)で作られた温かみのある人形で
作者自身が過ごした頃であろう昭和初期の、
無垢で、純粋な子供達のちょっとした表情。
あどけなくも背伸びをしている子供達。
子供の似姿をした妖精(ニングル)。
現代の子供達の大人となんら替わらぬ
ファッション、持ち物と自身の幼い姿とのギャップ、あどけなさ。
小津安二郎の作品の一場面の若き原節子や笠智衆を模した人形たち。
どれも心安らぐ作品。

人形展を見たのはまだ2度目で、四谷シモン「人形愛」以来だ
強いて言うなら、押井守監督の映画「イノセンス」も人形の作品だ
この二つは、リアルでエロティックで、しかし人形が涙を流しているような、
現代を反映した、張り詰めた空気感のある、そんな作品だった記憶だが、
今回の与勇輝の作品は、現物はリアルだが抽象的、懐古的で人間味のある作品、
僕の人形に対する認識を和らげてくれた。

話は変わるが、
最近、ドラマや映画にリアルを求めている、そんな作品が多いが
実際見てみると、殆んどが非現実的で、
実話を用いても、どこか怪しさがあるし、
危うい感じまで抱かせるようだ。
俳優というリアルな人間を用いても、非現実な作品が多く
最新のコンピュータ技術を用いてもこれが無くならない、
僕自身の考えだが、お金と表裏一体の現社会では
客寄せの俳優を用いた演技を、演技といいつつ、どこか偽り、
リアルさを極限まで追求しているだろうに
社会の曖昧さを表現できない電気信号の張子の虎では
現実味が出ないのだろう。

そんな現代において実写や、3DCGのコンピュータの作品、映像を
見る機会が否応に多くなってしまった今、
この人形という、人間の手で丹精込めた、人間の似姿を
もっと見るべきではないかと、思う。
よっぽど、曖昧な姿の人形達のほうが、リアルに人間を投影している。



なんか硬いな・・・。
この人形展、オススメですよ!
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by 43km | 2007-10-29 09:43 | talk to oneself